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2017年個人的ベスト5作品のレビューを各200文字以内で書く

「年間ベスト◯◯」という記事が出はじめる時期になりました。実は私もずっとやってみたかったのですが、師走であるが故になかなかできなかったのです。が、良い方法を思いついたので、今年からはやってみたいと思います。

 

【ルール】
・毎年5作品選ぶ(今年はたまたま全部音楽関係ですが、特に限定はしませんので、来年以降は他の形態の作品も入るかもしれません)
・レビュー本文は200字以内(リンクのタグやリンク先のURLは除く)
・レビューの後に文字数を記載する(テキストエディタにて計測)

 

では早速。

 

平沢進「第9曼荼羅」

Twitterフォロワー9万人突破記念ライブ「第9曼荼羅」。ゲストドラマー(大阪2日間は“会人”なる存在のTAZZ、東京3日間は上領亘)が演奏中にスネアを計9万発叩く挑戦。ステージ後方に巨大なカウンターが用意され、どんどん上がっていく数値を見守りながら体験する生演奏。インタラクティブライブではないもののインタラクティブ感のある盛り上がりを見せた。なお、第9曼荼羅終了直後に10万フォロワーを突破。
(199文字)

 

HonestAnnie「01-04」

歌のお兄さん作曲のお兄さんミックスのお兄さんの3人組だという謎のグループHonestAnnie。作曲のお兄さんの個性が盛りに盛られた楽曲を、歌のお兄さんが独自のバリトンウイスパーボイスで歌い、ミックスのお兄さんが最高のバランスに仕上げる。各々の普段の活動では見られない濃度や表情で溢れており、驚くほどにポップ。一度限りのユニットなのかもしれないが、今回のEPだけに終わらない活動を期待したい。
(198文字)

 

Cornelius「Mellow Waves」

世界が10年半待っていたコーネリアスの新譜。「まさかの歌モノ」と捉えられがちだが、彼がその10年半の間に各所に提供してきた楽曲をチェックすると突発的な変化ではないことがわかる。前作「Sensuous」からグラデーションのようになめらかに、波のようにしなやかに、年輪のように厚く進化した結果としてのメロウ。ライブの演出も前作のそれを踏襲しつつパワーアップ。日本語の歌詞がわからなくても存分に楽しめる。
(199文字)

 

Conti「THE LAST MARCH」

音楽で、それもドラムとシタールと声だけで、SF漫画の世界を描くことに挑戦し続けるConti。まっさらな紙に変拍子ドラムが不規則な枠線を引き、そこにシタールが不思議な絵を描き、縦横無尽のボイスが台詞とナレーションを乗せる。満を持して11年ぶりに発表されたこのフルアルバムでは、さらにそこにゲスト陣が各々持ち寄った色が入り、ついに総天然色に。聴くだけで目の前にカラフルでコミカルな世界が広がる。
(195文字)

 

bossston cruizing mania「IDEA」

確固たる形は保ったまま、しかしひとつの生命体のように変化を繰り返してきたバンド、ボストンクルージングマニア。ダブへの接近を見せた前作から7年。今作ではストレートなパンクロックへの劇的な進化を遂げた。素っ頓狂で少年のようなボーカルと、不釣り合いで不穏な歌詞。ジャケットに「ORIGINAL SOUND TRACK」と書かれている通り、これは「IDEA」という架空の映画のサウンドトラックなのだろう。
(198文字)

 

 

来年もやります。たぶん。

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